日田市天瀬町にあり、地元では「高塚さん」の愛称で知られる『高塚愛宕地蔵尊(たかつかあたごじぞうそん)』。
諸事祈願成就にご利益があるとして、九州一円に留まらず全国から年間200万人以上の参拝者が足を運ぶ、言わずと知れた名所ですね。
耳にしたことはあれど、、実際に訪れるのは初めて。
日田市民になったからには一度は行っておかねばならないと、ようやく訪れたのが昨年の11月。
だいぶ月日が経ってしまいましたが、その模様をご紹介していきます。
どんな願い事も叶うと評判の日田・天ヶ瀬のパワースポット


カーブが続く山道を登り、土産物屋さんが並ぶ駐車場に車を停めました。
そこから地味にきつい緩やか階段を登っていくと、またもやPの文字。
どうやらここまでは車で来られたよう。
鳥居をくぐると、土産物屋や食事処が軒を連ねる賑やかな参道が続きます。
参道の奥に立派な鐘堂。
まずは手水舎で手と口を漱ぎ清め、優しく鐘を打つ。
心に響く鐘音の余韻に浸りながら、銀杏のご神木のもとへ。


陽光が降り注ぎ、より一層神々しく見える樹齢1300年余の大木にしばし目を奪われてしまいました。
「乳銀杏」とも呼ばれ、子宝を恵む・母乳を授ける・子どもの成長を叶える霊樹として人々に崇められているそうで、根本には数多の願い紙が。


子宝や安産、合格祈願などあらゆる願いが綴られ、「元気な子を授かれました」といったお礼の言葉も幾つも見受けられます。
筆者も「肖れますように」と願いを込めてご神木に触れ、パワーをチャージ。
今から約1200年前の天平12年、行基という僧が巡礼中に霊気の高いこの地に留まり、一体の地蔵菩薩を彫ったのが[高塚愛宕地蔵尊]の起源。


拝殿の前で手を合わせ、長き歴史に思いを馳せる。
壁面に願い紙がびっしりと貼られた拝殿を後にし、閻魔大王と六地蔵が祀られる参拝トンネル「一念洞」へ。


入口の上には2千体以上の奉納地蔵が整然と並び、その夥しい数に思わず圧倒されます。もはやどこに向かって拝めば良いのやら(笑)。
ちなみに、あの谷(田村)亮子さんが寄進されたお地蔵さまも安置されているそうです。
一念洞を抜けると、「おかかえ地蔵」がいる神殿があります。
名のとおり抱えてお祈りするのですが、どっしりと重たい。何だかご利益がありそうです。
最後に焼香堂で煙を浴びて、参道に佇む[やまいち食堂]でお昼に。
注文した蕎麦のお味もさることながら、親しみやすい店のお姉さん方の温かなもてなしにお腹も心も満たされました。


やまいち食堂の情報はこちらから
行きはきつかった階段を今度は軽快に下ったところで、商店の方に「唐辛子茶」の試飲を勧められたので、いただくことに。
梅の風味がふわっと広がった後に、ピリッと優しい辛さがくる。
「これもどうぞ」と日田産の「手造りこんにゃく」もいただくと、これも実に美味しい。晩ご飯のおかずに買って、家路につきました。
ご利益あるといいな〜。
高塚愛宕地蔵尊
[所]日田市天瀬町馬原3740
[☎]0120-417-381 (受付/8:00〜17:00)
[P] 有(第1〜7駐車場まであり)