美しさとユニークさを兼備し、それでいて使う人のことを考えて一つひとつ手作業で生み出された木製家具。
実に精巧に作られた木製ホッケー台をはじめとする、他に類を見ないアイディアに溢れたプロダクトを手がける木工職人が日田にいることを、どれだけの人が知っているでしょうか。
何をするにしてもまずはスマホで検索。何か買うならとりあえず福岡市へ。
そんな現代に置いて行かれた一軒の木工所。
日田で21年、日田の木を使ってモノづくりを続けている中野 康弘さんと出会い、地元の人はもちろん、九州、いや全国に発信できたらと筆を執りました。
空間に遊び心を!置くだけで楽しみが増える木製ホッケー台
改良に改良を重ねた木製ホッケー台は、中野さんの自信作。
2人用から4人用、置き場所を選ばない小さいタイプまで様々なサイズがスタンバイ。
台の大きさに合わせて、マレットという打つ道具や円盤も揃っています。


円盤が落ちるゴールの先は引き出しになっており、見た目もスタイリッシュ。
子どもたちが安全に遊べるように、持ち運びがしやすいように、いろんな面に配慮して作られていて、その完成度の高さに驚かされます。
旅館やショップに置いたら、楽しいコミュニケーションを生んでくれること間違いなし。外国人観光客にも喜ばれること必至!
ちなみにレンタルOKということなので、イベントなどのシーンでも活躍してくれそうですね。
素材の持ち味を活かしたモノづくり
指物大工だったお父さんの背中を見て育った中野 康弘さん。幼い頃からモノづくりが身近にありました。
「小さい頃から父の仕事を見て、見よう見まねで作っていたんです。一度は日田を離れてサラリーマンをしていたんですが、12年勤めたのちに帰ってきました。やっぱり自分の好きなことで食べていきたいと思うようになり、父が創業したこの工房を借りる形で自分のモノづくりをスタートしました。それから21年になります」と、中野さん。
木は杉、桜、けやき、栗など、種類によって材質や色といった特徴が異なり、見せる表情もひとつとして同じものはありません。
それが面白いと、中野さんは言います。


「こんな風に自然にできた形って面白いでしょう。普通は家具向きじゃない、商品にならないってはねられる木材だって、その特徴を活かせば立派な家具になります。
この木目が際立つデザインにしてみようとか、この部分を背もたれにすればオブジェみたいなイスが作れるじゃないかとか、木を見ていたら次々とアイディアが浮かんでくるんです」



工房のすぐ近くにある商品置き場は、機械では創出できないまさに”作品”と呼ぶに相応しいアイテムで埋め尽くされています。
一つひとつ心を込めて手塩にかけて作った我が子のような作品たちが一日でも早く日の目を見ることを願い、中野さんは今日も木材と対峙しながらモノづくりに励んでいます。


子どもも簡単に飛ばせる竹とんぼを考案!
『中野木工所』では、昔懐かしい竹とんぼを販売中!
竹とんぼを上手く飛ばせない子どもたちを見て、中野さんが考案したねじり棒式竹とんぼです。


普及したいとの想いから作り方を公開してくださいましたので、ぜひ動画をご覧ください。
そのほか、輪ゴムを使う射的用の鉄砲も1,000円で販売されています。
このクオリティで1,000円とは驚きです。
気になった方はぜひ工房をお訪ねください。商品についてのお問い合せは下記の電話番号へ。
中野木工所のSHOP DATA
[☎]0973-22-7063※繋がらない際は090-8396-4327
[P] 工房横のスペースに駐車OK
この情報は2020.3.24現在のものです。お店の情報や商品の価格は変更になっている場合がございますので、事前に店舗へお問い合わせください。