知る人ぞ知る日田産のはちみつ!手がけているのは【諌山養蜂場】2代目の若き養蜂家
4月中旬。「今年一番の蜂蜜を採集します」との連絡を受けて取材に向かったのが、財津町のご自宅で養蜂場を営む【諌山養蜂場】。2代目となる若き養蜂家・諌山 洸武(いさやま ひろむ)さんにお話を伺いました。
「幼い頃から祖父の仕事を見てたから、祖父の代で途絶えさせたくないと思ったんです」
創業者は、洸武さんのご祖父にあたる諌山 千加良(ちから)さん。父親の勧めで養蜂家を目指したのが18歳の頃。朝倉の【藤井養蜂場】へ修行に行き、結婚後は奥様と二人三脚で養蜂業を築かれてきました。
養蜂家一筋65年。後継ぎがいないことから、高齢になるにつれて廃業を覚悟していったと言います。
そんな時に後継者として名乗りをあげたのが、孫の洸武さんでした。
大学卒業後、千加良さんが修行した【藤井養蜂場】でみっちり住み込みで学び、精進に精進を重ねた結果、本来なら5年かかると言われるところを3年で習得。
2018年に帰郷し、おじいちゃんとおばあちゃんが見守るなか、養蜂家としての新たな一歩を踏み出しました。
「身内ということもあり、祖父とは衝突する時もあります(笑)。でも、ちゃんと耳を傾けてくれるので、祖父から学べるものはしっかり学びながら、新しいことにも挑戦しています。養蜂業は自然が相手なので大変ですが、そこが楽しい部分でもありますね。気候の変化とともに花の咲き具合も変わってくるので、毎年勉強です」と、洸武さん。
日田産にこだわった蜂蜜
以前は、ひとつにおよそ2万匹の蜂が入った巣箱を200箱乗せたトラックで南は鹿児島、北は北海道まで、開花時期に合わせて一年の半分は日本を横断しながら蜂蜜を採集されていました。
現在は、遠方まで移動せずにその土地で次々と咲く異なる花の蜜を集める定置養蜂という方法を取り入れ、“made in日田”にこだわり、日田で採れた蜂蜜だけを養蜂家直送でお届けされています。

・300g(ポリ) 1,100円
・500g(ポリ) 1,700円
・1㎏ 3,300円
・五合瓶 4,100円
・一升瓶 8,000円
《化粧箱》 80円、100円、230円
【諌山養蜂場】のミツバチは、日田のフルーツや野菜作りにも一役買っています。「ここの蜂さんたちに花粉交配してもらうと、味も形も立派なモノができる!」と、園芸農家さんたちからの信頼も厚いのです。

昨年の分は1月には完売!ようやく待ちに待った初物が販売開始
実際に作業を見せて頂きました。
洸武さんを筆頭に、家族の見事な連携プレーで作業が進んでいきます。





これはローヤルゼリーが詰まった女王蜂の巣。


ミツバチの群は、雌の働き蜂と雄蜂、そして産卵能力を持つ女王蜂で形成されています。栄養価の高いローヤルゼリーをたっぷり食べて育つ女王蜂は、働き蜂と比べて2〜3倍も大きくなるんだとか。

「こんな機会めったにないから!」と、採れたてのローヤルゼリーを食べさせてもらえることに。甘いのかな〜と思いきや、良薬口に苦し。少し酸味を感じるなんとも言えないお味でした。
「お口直しに」とできたての蜂蜜を味見させていただくと、これがとっても甘くて美味しいっ!
看板やHPもないのにクチコミで広がり、「今年の分ができたらすぐに送ってください!」「ここのは美味しいし、無添加だから安心して人に贈れる」と、毎年楽しみにするお客さんが多いのも納得です。
昨年の分は1月には完売したというので、今年も早い者勝ちですよ。
電話注文で発送してくれますが、ご自宅の一角でも販売されているので直接購入することもできます。来店される際は事前にご連絡をお願いします。
諌山養蜂場のSHOP DATA
[所]日田市大字三和2935(財津町)※来店時は事前に連絡を
[☎]0973-24-9727※繋がらない際は携帯へ080-1734-7386
[P]駐車スペースあり
この情報は2019.4.25現在のものです。お店の情報や商品の価格は変更になっている場合がございますので、事前に店舗へお問い合わせください。
ご自宅裏にある作業場
アクセス
桜並木がある花月川沿い、この「龍体山」の看板が目印です。

