毎日愛情込めてつくる美味しいパンを求めて、日田市小野地区の【おかあさんのパン】までちょっとドライブ
日田市のフリーペーパー「ヒタスタイル」の掲載記事を読んでから、ずっと気になっていたパン屋さん[おかあさんのパン]。

国産小麦100%の安心安全なパンは幼稚園や保育園の給食にも採用されていて、多くの日田市民に親しまれています。
今回は実際にお店にお邪魔して、パン作りの現場を見てきました!
季節の山菜や地元野菜を使った安心安全で美味しいパンが常時40種!

お店は、日田の市街地から車でおよそ30分ほどの場所にある小野地区にあります。
店舗のすぐ近くにある駐車場で車を停めて外へ出ると、芳ばしいパンの香りが漂ってきます。食欲をそそられながらお庭を歩いた先には、味わい深い店構えが。

営業は8時からで、お店に商品が揃うのが大体11〜12時頃。11時に伺ったこの日は、すでにたくさんのパンが焼きあがっていました。





山奥にあるパン屋さんでなぜこんなにもたくさんのパンが焼かれているのかと言うと、日田市内の幼稚園や保育園、日田バスセンターや木の花ガルテン、福岡県などのスーパーに出荷されているから。
実はお店まで買いに来る方はそんなに多くないそうで、ほとんどが出荷用だと言います。パンづくりや焼きあがったパンの袋詰めなどでおかあさんたちは大忙しです。
店主の神川さんを筆頭に、現在5〜6人のおかあさんたちが活躍中

店主の神川さんがパンづくりを始められたのは、およそ40年前。子どもの野菜嫌いを克服させるために野菜のパンをつくり始めたのがきっかけだったと言います。
安心安全を第一に、国産小麦100%にこだわってつくられる美味しいパンが評判を呼び、知人たちの後押しを受けて出荷をメインに自宅で営業をスタート。
その後、直接買いに来られるようにと、自宅の敷地内にある納屋や蔵を改築し、現在のお店をオープンされました。


パンがずらりと並ぶスペースのお隣には素敵なイートインスペースがあり、引き戸の奥には立派な蔵が。お客様が多い時にはこちらの蔵を解放しているそうで、豊かな自然を眺めながらゆったり寛げるのが嬉しいですね。


店前にはテラス席もあり、晴れた日にはお外で頬張るのも◎。
九州北部豪雨を乗り越えて…
まだ記憶に新しい2017年7月、この地域はあの九州北部豪雨に見舞われました。
お店の建物に被害は出なかったものの、道路は土砂崩れで遮断され休業を余儀なくされました。
「その時はもう止め時かなと思い、このまま店を閉じようと考えていたんです。でも、休業してから数日後には『いつ再開されますか?』という電話が次々とかかってきて、多くのお客様に励まされました。ヘリで救助されていたスタッフも一人ひとり帰ってきていたので、こんなに多くの人が待ってくれているのなら再開しようか!って。豪雨の1ヶ月後にはもうパンを焼いていましたね」と神川さん。




お店には、“小さなお客さん”たちをはじめ、多くの方々から届いたお礼のメッセージがいっぱい!街で“おかあさんのパン”を見かけたらぜひ手にとってみて欲しいのはもちろん、地元の方々にこんなにも愛されているパン屋さんにぜひ一度は足を運んでみてください。
おかあさんたちの愛情がたっぷり詰まった素朴で美味しいパンを味わえば、心まで元気になりますよ。
おかあさんのパンSHOP DATA
[所]日田市殿町4180
[☎]0973-29-2215
[営]8:00〜16:00
[休] 水・土曜
[P] 駐車場あり
この情報は2019.5.30現在のものです。お店の情報や商品の価格は変更になっている場合がございますので、事前に店舗へお問い合わせください。
アクセス



看板の案内にしたがって進めば、辿り着けるはず!