日田市大山町の工房兼ショップで木工製品を作り続ける【ウッドアート楽】 モノづくりの精神と地元愛に触れる
日田市の端に位置する梅の産地・大山町。この町に、全国各地から注文依頼が届く素敵な木工製品を生み出す工房があるのをご存知でしょうか?
こちらでつくられた木の器で料理を提供されている日田市内の飲食店も数多く、知らず知らずのうちに手にしていたという方も少なくないでしょう。
「大山町を知ってもらうひとつのきっかけになれば」との想いではじめたモノづくり
【ウッドアート楽】の代表を務めるのは、大山町で生まれ育った矢羽田 匡裕さん。
エンジニアを目指し、親元を離れて入学した大分高専を卒業後、地元の金属部品加工メーカーに就職。6年間の勤務を経て脱サラし、木工の世界に足を踏み入れました。
「就職して5年ほど経った25歳の頃、ふと考えたんです。『現状の生活や仕事に満足はしているけど、本当にこのままでいいのか?』って。ちょうどその頃に青年団などの地域活動にも参加するようになって、当時農協が取り組み始めたばかりの「梅の木工房事業」に入ってみないかと誘われたんです」

青年団などの活動を通して地域が抱える問題を目の当たりにし、積極的に地域創世に取り組んでこられた矢羽田さん。
しかし、大山町で暮らし生計を立てている人がいるなかで、自身は日田市内で働き安定した給与を得ている負い目みたいなものが少なからずあったと言います。
そんな時に、大山特産の梅の古木を活用した工芸品製作で新たな産業振興を目指すという農協の「梅の木工房事業」を知り、その指導にあたっていた里山クラフトの第一人者・時松 辰夫氏との出会いをきっかけに一念発起。
生活の安定が保証されたサラリーマンを捨て、大山町の活性化に繋がるモノづくりの道へと飛び込みました。

それから紆余曲折を経て、活動開始から4年後の平成12年6月に独立し、【梅の木工房】として再出発。
梅の木のほかに、日田杉をはじめとする様々な木材も取り入れながら、全国各地から届く数々の製作依頼に柔軟に対応し、めざましい勢いで技術を磨き知識を蓄え、自社商品の開発と製作、販売も進めてこられました。
平成17年1月にご自宅のすぐ隣となる現在の場所へ工房を移したのを機に、屋号を【ウッドアート楽】と改名。

現在は5名のスタッフとともに「暮らしの中に木の楽しさを」のスローガンのもと、国内外の様々な樹種から適材適所で選んだ素材を使い、より良いモノづくりを続けていらっしゃいます。

工房に隣接する、見て・聞いて・触れられるギャラリーをご紹介
お店は、いろんな木材が並ぶ倉庫の奥。オシャレな木の引き戸の向こうに、ギャラリーのような素敵なショップがあります。
真っ白な空間に、使いやすさとやさしさを追求した食器やカトラリー、干支や鯉のぼり・お雛様といった思わず笑顔がこぼれるユニークなデザインの置物など、温もりあふれる木の雑貨がずらり。
実際に見て・聞いて・触れて納得して購入して欲しいとの想いから、木の種類や性質についてもいろいろお話してくださいます。
一つひとつこだわりを持って丁寧につくられており、名入れにも対応してくれるので贈り物にもぴったり。もらった方が「とっても気に入ったので見に来ました」と来店するケースも珍しくないというのも納得です。











大山町を愛し、大山町でのモノづくりにこだわる矢羽田さん、そして【ウッドアート楽】が生み出すこだわりの木工品に逢いに、ぜひ足を運んでみてください。
HPや楽天市場にもいろんな商品が載っているので、そちらも要チェックです。
ウッドアート楽のSHOP DATA
[所]日田市大山町東大山474-3
[☎]0973-52-2032
[営]9:00〜17:00
[休]不定休※来店時は事前に連絡を
[P]駐車スペースありこの情報は2019.4.20現在のものです。商品や営業時間等は変更になっている場合がございますので、事前に店舗へお問い合わせください。
アクセス
【木の花ガルテン 大山店】から程近い場所に佇むこちら。国道212号線沿いに、オシャレな看板が立っています。その看板を目印に国道から一本下の道に入り、道なりに進むと小さな看板が。案内に沿って行くと、工房へ辿り着けますよ。


車は倉庫前に停めてOK。普段は工房で作業されているので、到着したら倉庫の入口にある呼び鈴を鳴らしましょう。

